伝達に限られるから、「鉄道改札口の別」など読み分けの必要な案内には向いていない。 3)音色として、電子音のほかに、 a.烏の声 b.水の音 などが考えられる。 1-4現状設備への評価(3)音声案内 1. 音声案内の実施状況 1)現状で通常行われている音声案内は、ホームにおける番線別列車情報のみである。 2)異常時を含めて、臨時的な案内については、ホーム・コンコースとも音声案内が主体になっている。 2. 障害者による評価 1)視覚障害者は視覚情報を得ることができないから、音声案内の巾が広がることに対して期待度が極めて高い。 2)通常行われている音声案内の列車情報は、障害者が旅行開始前に得ることが難しく、かつ鉄道を利用するうえで最も重要な情報のひとつだから、貴重な情報源になっている。 3)その他障害者からの要望内容には次の事項などがある。 a.ホームと車内の、明瞭で正確な音声による列車種別、行先、停車駅の案内。 b.ホームと車内の、明瞭で正確な音声による追越し・通過待ちなどの列車の相互関係の案内。 c.ホームと車内の、明瞭で正確な音声によるのりかえの案内。 4)駅に関する情報と、列車に関する情報とを比較した場合、列車情報を得られないで受ける損失の方が一般的には大きいから、要望がこれに集中するのは当然なことと言える。 3. 音声案内の情報内容 1)事前情報を持っていたとしても、ターミナル駅は通常大規模だから覚えきれない。音声案内によって、その場その場で方向感覚を回復できる方策が必要である。 2)駅を移動するうえで音声案内の必要度が高い情報内容は次のように整理できる。 a. 駅出入口=路線別鉄道改札口の方向[誘導情報] 他の駅出入口の方向[誘導情報] b.改札入口=目的とする鉄道改札口であること[位置情報] c.改札口を入った箇所=行先別のりばの方向[誘導情報] d.ホーム上数箇所=各改札出口及びのりかえ口の方向[誘導情報] e.改札口を出た箇所=各駅出口及びのりかえ鉄道改札口の方向[誘導情報] f.通路上の分岐箇所=各駅出口及びのりかえ鉄道改札口の方向[誘導情報]
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